春日大社の藤の開花状況2024の見頃と藤守りの値段や授与は、いつからいつまで?

寺社

春日大社の社紋(下り藤)が藤の花というのは、ご存じでしょうか?。今回は、藤原氏ゆかりの藤を見たくなったので、萬葉植物園を訪れました。園内には、メインフラワーの藤が、20品種、約200本がきれいに咲いています。実は、万葉集で藤の花が詠まれたのは27首もあるとか!

昭和7年に、開園した植物園。万葉集に詠まれた草木が約300種植えられているそうです。その広さが、約3ヘクタール(9,000坪)に及びます。

この日は、晴天に恵まれ、気温も高く、半袖で散策している方が多く見受けられました。

藤の花というと、公園にあるような『藤棚』を思い浮かべますが、こちらの植物園では、『立木造』という形になっています。

『立木造』とは、自分が立った目の前に花がくるのです。甘い香りのする花びらに顔を寄せて、写真を撮っている方で賑わっていました。

藤の花の開花状況

4月25日に行った時点で、『早咲きから中頃咲きが開花中』となっていました。見頃が4月中旬ごろから、5月初旬ごろまでとなっています。

早咲きのものから順に咲き始めて、2週間くらいかけて満開になるようです。5月のゴールデンウイークには、もっとたくさんの花が咲くと思われますが、年々天候が暖かくなっているせいか、すぐに散ってしまうこともあるようです。

萬葉植物園の情報

住所〒630-8212 奈良市春日野町160
開園時間9:00~16:30(受付は閉園30分前まで)
拝観料一般 500円 小・中学生 200円
電話番号080-1502-9998(萬葉植物園直通)
駐車場あり/1,000円/100台
3月~10月 は、7:30~17:00です。
11月~2月 は、7:30~16:00です。

藤の種類は3つ

藤には大きく分けて3種類あります。『山藤系』『野田藤系』『志那藤系』の3種類です。

山藤系

『山藤系』は、日本の各地の山野で自生していますが、花房が『野田藤』と比べて少し短くツルが左巻きになっています。

春日大社の萬葉植物園にある藤は、藤は、『甲比丹藤』、『白甲比丹藤』『昭和紅藤』『岡山一歳藤』『緋ちりめん藤』があります。

野田藤

『野田藤』は大阪市福島区野田に昔から自生している藤で、花房が長く垂れて、ツルが右巻きになっています。また、将軍足利義詮が歌を詠んだことでも有名です。

春日大社の萬葉植物園にある藤は、『口紅藤』『新紅藤』『長崎一歳藤』『八重黒龍藤』『九尺藤』『本紅藤』『白野田藤』があります。

志那藤

支那藤』は、昭和の初めに、原産地の中国から伝わった藤です。花の香りが良いのが特徴です。花をつけるまで20年ほどかかるそうです。

春日大社の萬葉植物園にある藤は、『白花支那藤』『麝香藤』などがあります。

藤守りの値段・授与は、いつからいつまで?

藤が咲いている時季のみ授与されている『藤守り』。

初穂料は、1,000円です。『藤守り』の授与は、2024年は4月7日からになっております。通常は、藤の花が咲き終わったら終了になるそうです。

『藤守り』は、春日大社の『御本社』で、授与(購入)できます。
※萬葉植物園内で、『藤守り』は、授与されません。ご注意ください。尚、『御本社』は、萬葉植物園を出て奥の方に歩いていくとあります。

藤守りが注目されたきっかけ

人気アニメ「鬼滅の刃」がヒットした2019年以降注目されました。藤の花は、「鬼滅の刃」に出てくる『鬼』が嫌うアイテムなのです。

日本では、古来から藤の花が魔除けとされていたところや、ふじ』の発音が『不治』『不死』に通じるとされ、信じられてきました。

ぶどうの様で、可憐な形をしていますが、きっと悪いことから守ってくれるでしょう。

萬葉植物園へのアクセス

車で行きましたが、入り口から駐車場まで、約20分ほど渋滞になっていました。こういったことを見越してなのか、途中にある民営駐車場に停めて歩いておられる方が多かったです。

この日は平日でしたので、ゴールデンウィーク期間などは、朝早くお出かけすることをおすすめします。

電車で行く場合

JR奈良駅か近鉄奈良駅5番出口→奈良交通バス『春日大社本殿行き』に乗り、約7分でバス停『春日大社本殿』で下車。

バス停から徒歩ですぐ着きます。

車で行く場合

西名阪道天理ICを降りて、国道169号線経由で約15分です。

まとめ

2024年の藤の花の開花状況は4月25日で『早咲きから中咲き開花中』となっていました。ゴールデンウイーク中が見頃になっているのではないでしょうか?

『藤守り』は、2024年は、4月7日から授与で、藤の花が咲き終わったら終了ということなので、5月上旬になります。2023年には、ゴールデンウイークにはなくなっていたそうなので、早くなくなるかもしれません。

萬葉植物園内の『藤の園』では、庭園になっていて、鯉が泳いでいる池を渡ったり、花の香りがして、とても素敵なところです。ただ、疲れても座る場所がなかなかありません。歩きやすい靴を履くことをおすすめします。

藤の花は、植え始めた頃は朝顔などと同じ『つる』なのに、生長すると、『木』になります。一見すると、淡いピンクや紫色をした美しい花ですが、根をはって繁殖する強さもあるんですね。

植物園内にも、大木になっている藤がありました。

藤棚とはまた違う見事な美しさです。一度、ご覧になっては、いかがでしょうか?

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