夏の風物詩のひとつである花火。8月に行われる三重県熊野市の花火大会も、300年ほど前のお盆の初精霊供養からはじまりました。現在の花火大会でもその名残はあり、追善供養の打ち上げ花火や初精霊供養の灯籠焼きを行っています。規模が大きくなっても、目的は変わらないそうです。
紀南の地域では、大変人気のある花火で、全国各地から来られます。奈良からも、169号線を車で走って行くと4時間ほどで見ることができます。
熊野大花火大会の日程と開催場所
2024年の花火大会の日程が決まりました。
- 日程と時間 2024年8月17日(土)19時~
- 予備日 8月18日(月)・8月22日(木)・8月28日(水)・9月3日(火)
- 開催場所 七里御浜海岸(しちりみはまかいがん)
熊野大花火大会は、だいたい8月17日に予定されています。
当日にどんなに晴れていても、台風の高波の影響で延期になることが多いです。
遠方から来られる方は延期になっていないか確認されたほうが賢明でしょう。
また、三重県は雨もよく降ります。
私も、花火大会を予定に入れて仕事を休んでも、延期になったことが何度もあります。
熊野大花火大会の3つの見どころ
熊野の花火大会には、他の花火大会とは違い、海上や岩場に置かれた花火(10,000発)が爆発します。
- 海上自爆 点火した花火を船の上から投げ、半円形の花が咲いたようになる。
- 三尺玉海上自爆 重さ250kgの三尺玉を筏の上に置き、爆発させる。直径600メートルの半円形になる。
- 鬼ヶ城大仕掛け 花火大会のいちばん最後に仕掛けられる花火。岩場や洞窟での迫力ある音で、数10発の花火。
熊野大花火大会の場所取りの無料と有料のちがいは?
では、花火大会の見る場所の「無料」と「有料」で比べてみます。
無料の場所
無料の場所は木本港から井戸川ボックスカルバートまでになります。
- 場所取りについての、2024年度の解禁日時は、まだ公表されていません。
ちなみに私は当日の昼過ぎに行って、階段のところで見ることができました。
有料の場所
有料の場所は「有料浜席」と「有料堤防席」の2種類があります。
有料浜席
浜に直接座る席となります。
1マス席 12,000円 5名
半マス席 7,000円 2名
有料堤防席(抽選販売)
パイプ椅子に座ります。
「有料堤防席」の値段
椅子席 7,000円
熊野花火大会混雑回避するには?
2023年は4年ぶりの開催だったので、約8万人の来場者数でした。今年は、混雑する可能性があるため、いくつか回避策を考えました。
午前中に熊野市に到着する
あらかじめ、午前中に熊野市に到着し駐車場に車を停めたり、最寄り駅に到着しておくのも良いでしょう。早めについても、会場に入場するまでに時間があるので、おすすめの場所に行ってみるのはどうでしょうか?
休憩所を利用する
市営の休憩所が無料で利用できます。
- 井戸小学校体育館 8:30~18:00
- 木本小学校体育館 8:30~18:00
- 市営体育館 8:30~17:00
- 労働福祉会館 8:30~18:00
- 文化交流センター 8:30~20:00
- ぐるっとくまの穴場グルメ 11:00~18:00 (ビアガーデン、目はり寿司、さんま寿司、熊野特産品)
- イオン熊野店
6と7以外にも屋台が多く、食べるところは困りません。
世界遺産の観光地おススメ2つ!
①鬼ヶ城 会場の七里御浜海岸にある自然にできた大岩壁です。
花火が上がると暗くなるため、昼間に現地に到着して散歩してみるのもいいと思います。岩がえぐれ、中が空洞になっている所や崖っぷちを通るところもあり、なかなかスリルがあります。
②花の窟(はなのいわや)神社 日本書紀にも記されている日本最古の神社。国生みの神話に登場するイザナミノミコトの墓所と言われています。ご神体は約40メートルの岩です。
※神社の近くには、道の駅やトイレもあります。
花火を見るときの注意
七里御浜海岸は砂浜ではなく、砂利浜(じゃりはま)で、丸い石がたくさんあります。花火大会は、夏ですので当然、石も熱くなっています。食べ物や機器類など置くのも気を付けてください。また、長時間座っていると、腰が痛くなったりするかもしれません。レジャーシートの下に100円均一のヨガマットなどを、引くのもよさそうです。
熊野花火大会へのアクセス方法
最寄り駅は「JR熊野市駅」で、会場の七里御浜海岸まで徒歩5分の距離です。
車で行く場合
- 熊野尾鷲道路の熊野大泊ICで降りて、熊野市街へ
- 国道169号線経由で熊野市五郷町へ→国道169号線が、がけ崩れのため通行禁止
現在、国道169号線の復旧の目処が立っていないので、熊野尾鷲道路から行くほうが無難ですね。
電車で行く場合
最寄り駅が「JR熊野市駅」のみとなります。
熊野市は名古屋との連絡がスムーズですので、東京、大阪から経由しても名古屋から回ってくるのが最短です。
当日は、臨時列車も多数出るようなので、お問い合わせされることを、おすすめいたします。
熊野市駅の構内に入っても、混雑して電車に乗り遅れることもあります。お帰りの際には、早めに会場を出てください。
バスで行く場合
三重交通のバスが運行しています。
- 東京から 池袋・大宮線 JR池袋駅東口→熊野市駅前まで9時間25分。
- 名古屋から 名古屋南紀線 名古屋駅の名鉄バスセンターからは、4時間。
駐車情報
市内臨時駐車場が約4000台(1日/2000~3000円)あります。
一番近い木本中学校でも会場まで徒歩30分かかります。その他の駐車場は、車で10分から20分かかるので、シャトルバスが運行されると思いますが、今のところは正確な情報がつかめていません。情報が出次第、追記していきます。
会場に行く途中には、一般の民家が、空いた土地を臨時駐車場として、看板を出しています。料金をよく見て停めるのであれば、いいかと思われます。
当日の服装と持って行ったほうが良いもの
花火大会当日は、19:10~21:30までの予定です。朝に到着するのがベターだとすると、かなり長い時間を過ごすことになります。湿気と暑さで、疲れないようにしたいですね。少しでも快適に過ごせるように、持って行った方が良いものを挙げてみました。
- 虫よけスプレー
- 飲料水
- フード付きパーカー(雨除け、日よけ)
- ゴミ袋
- レジャーシート(座る場所によっては、マットも)
まとめ
昨年度の2023年度の熊野花火大会は、コロナのため、4年ぶりの開催となりました。地元では、本当に人気のある花火大会で、楽しみにされていたようです。
最後に、熊野名物である「めはりずし」と「さんま寿司」について、ご紹介します。
「めはり寿司」は高菜のお漬物にごはんを包んで食べます。寿司と名うていますが、酢飯ではありません。白米にかつお節などを混ぜて俵型に丸めます。目を見張るように食べたことから「めはり寿司」名づけられたといいます。
「さんま寿司」もサンマがよくとれたので、つくられました。酢飯で棒状に開いたサンマがのせられています。
暑い夏はさっぱりして美味です。
休憩所の「ぐるっとくまの穴場グルメ」で、買い求めることができます。一度、召し上がってみてください。
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