境内に数千種類のバラが咲き乱れるおふさ観音。バラ祭りが5月15日~ 6月30日までだったので、行ってみることにしました。たくさんの人で賑わっていましたが、お寺の門をくぐると、色とりどりの花々が何とも言えない甘い香りを放って、うっとりしてしまいそうでした。
こちらのバラ祭りは1995年にお寺の住職さんが植え始めたもので、「美しいバラを見て、元気になってほしい」という願いから始められたお祭りです。
そういわれるだけあって、ご夫婦やカップルとおぼしき人が(特に女性)、スマフォで写真を撮りながら談笑しています。やはり、バラの花は女性にとって華やいだ気持ちにさせるのですね!
おふさ観音のバラ開花状況
開花状況については、バラにはたくさんのつぼみがついていて、二番花(にばんか)が次々と咲いています。満開になるのは、もう少しかかりそうですが、見頃のバラもたくさんあります。
『二番花』とは、一番花(春のいちばん最初に咲いた花)が、咲き終わったあとに”咲きがら切り”を行うことで、一カ月後に『二番花』が開花します。私が境内のバラを見ていると、ちょうど、住職さんが茶摘みのかごのようなものを持って、”咲がら切り”をされているところでした。
”咲がら切り”をすると、残りの葉を光合成をさせて、新しい株ができやすくなるのです。
やはり、6月の雨の多い時期にバラを咲かせるには、そういった地道なことも必要なのですね。暑いさなかに黙々と作業されている姿に頭が下がる思いでした。
一番目の見頃は?
あいにく、私が行った頃は、『二番花』がつぼみの状態でしたが、一番目の見頃は5月18日だったそうです。バラ祭りが5月15日からですので、『一番花』をご覧になりたい方は、バラ祭りが始まると同時に行くといいですね。
梅雨の時期のバラ
梅雨の時期のバラは、雨が続くことで花が傷むそうです。
5月に咲いたバラが体力がなくなった時に、雨が降り、日照不足になって、光合成ができなくなります。その体力のない時期に、追い打ちをかけるように、土の表面がカチカチに固まると、根も息ができなくなるのです。
ですので、ジメジメした時期には、黒点病にかかるなどの感染がある訳です。
幸いなことに、今年は梅雨の時期が遅れているらしいので、美しいバラを堪能できますね。
バラ祭りの概要
開催期間:5月15日~6月30日
入場時間:午前7時~午後4時半
入場料:無料
住所:〒634-0074 奈良県橿原市小房町6-22
電話番号:0744-22-2212
ファックス:0744-25-3288
バラ祭りの入場料は無料ですが、本堂の拝観は、300円必要です。
夜間拝観ライトアップ
おふさ観音では、『夜間拝観ライトアップ』が月に2度、定期的に行われています。午後9時までライトアップされていますので、ホームページでご確認下さい。
咲き誇ったバラの他にあじさいの花もあり、白く浮かんだ様子が美しいです。花を夜に見るのもまた違ったものです。ぜひ一度足を運んでみてください。
バラ苗の即売会
バラ祭りには春と秋にあり、春のバラ祭りに、門前に大和バラ園さんの『バラ苗の即売会』があります。
2024年の『バラ苗の即売会』は残念ながら、ありません。
おふさ観音のバラはイングリッシュローズに力を入れているそうですが、イングリッシュローズは香りが良く、病気に強い品種です。自宅に庭にもぜひ植えてみたいものですね。
まとめ
おふさ観音のバラは、6月12日の時点で、まだまだ見頃です。これからも『二番花』が咲き揃い、そろそろ満開になるので楽しみですね。
一番先に咲きはじめは、5月18日で、バラ祭りの初めの時期でした。
雨が続くと、どうしてもバラの花が傷むようなので、梅雨の時期が本格化する前に行く方がよいかもしれません。
また、夜間拝観ライトアップでバラやあじさいの花を鑑賞するのもおすすめです。
湿気が多く暑い時期ですが、おふさ観音に行くと、境内のバラが香りと共に迎えてくれ、暑さも吹き飛ぶことでしょう。
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